庭を作るのかを考える

マンション購入では叶わぬ夢!庭という空間の魅力
分譲マンション購入ではなく、家づくりだからこそ叶えられる、家族の夢の空間のひとつが「庭」というスペースです。限られた面積の中、あれこれと庭づくりのプランを考えるのもまた、施主に与えられた楽しい特権に違いありません。単純に「庭のあるマイホーム」と耳にするだけでも、どんな素敵な家なのだろうかと想像が膨らみます。
子どもの成長期には遊び場として、夏であればビニールプール遊びに興じられる空間としても活躍することでしょう。大好きな花を育てたり、小さな家庭菜園のスペースを確保できれば、心優しい毎日を過ごせるだけでなく、情操教育面のメリットも期待できます。庭というすべての住宅では確保できない「施設」は、家族のライフステージの変化に伴い、その役割を柔軟に変化させて対応してくれる、有意義な空間と言えるでしょう。
見過ごせない現実的な条件面
設計上では理想通りの庭のスペースが確保できたとしても、実際の立地条件上、その限りではないケースも想定されます。たとえば新規開発された分譲地を購入しての家づくりの場合、隣接する建物や公道との兼ね合いや日照条件など、現地の現状との擦り合わせ作業が欠かせません。たとえば完成時には陽当たりの良い庭だったのが、周囲に次々と建てられた他の住宅に太陽光を遮られてしまうケースは、早い段階で十分想定できます。
その他隣接する公道の人や車の往来が予想以上に多く、庭で気軽にくつろげない、庭に植えた木や植物の害虫問題に端を発する近隣トラブルなど、庭は周辺環境によっては、必ずしもすべての人たちにとって心地良い施設とは限りません。適正に維持する上で負担が必要となる費用も、住宅ローンと同様に見据えておかねばならず、こうした将来的なリスクも踏まえ、発注業者の担当者と十分話し合っておく必要があります。